ここに示すのは親雀が子雀に餌を与えている写真である。何を与えているのか?
図1は保護した子雀の写真である。
図1. 子雀
保護したのは4月26日で、巣立ち間際の子雀と思われる。
我が家には2匹の親子の猫がいる。彼らによって3羽が家に持ち込まれ、内2匹は無残な姿になっていた。子猫が持ち込んだ方(写真の雀)は奇跡的に無傷で保護された。
猫と隔離するためにベランダに置いた。やがて大人の雀がやってきた。餌を銜えて、子雀にやっている! 親雀なのだろう。子雀の鳴き声を聞いたのか?
最近の家の屋根はスレートになっている。我が家もそうだ。そのために巣を作らない。道を隔てたお向かいさんの屋根は昔ながらの瓦である。雀の親子の巣はそこにあったと思われる。猫はそこの庭から子雀を手に入れたはずだ。よくぞ、親雀は子雀を見つけたと感心する。
図2. 子雀に餌を与える親雀
何を食べさせているか? 青虫だ。
図3. 青虫を食べさせる親雀
また、次の写真もある。親雀が嘴の中にいっぱい押し込めている白いツブツブは、何かの卵ではないかと思われる。
図4. 卵らしい
餌として籠に入れてやったご飯粒や卵の黄身は全く食べてくれない。雀だから穀物と考えがちだが、考えてみるに、自然界でこの時期に容易に手に入るタンパク源は青虫である。これを子育てに利用しない手はないのだろう。
青虫がいたので箸で与えたら食べた!
この効果があったのか、最近はこちらが与えた餌も食べている。ご飯、ゆで卵。
親スズメは昆虫も与えているらしい。籠の中の水槽(豆腐の容器)には親が与えた昆虫の死骸が浮いていることがある。蝿、蛾が観察される。
子雀はまだ十分には飛べない。腰の高さまでは飛べるのだが... (それでもかなり良くなった)
このまま放すと間違いなく我が家の猫に殺される。
子雀がいなくなっていた。籠の隙間から脱出したらしい。ベランダ(バルコニー?)にもいない。近頃かなり元気になって、飛べるようになっていたので、手すりを飛び抜けられるようになったのだろう。無事、生き延びられることを願う。